前立腺炎症

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■前立腺炎の特徴
前立腺の疾患のなかで、前立腺肥大症や前立腺がんとともに最近注目されているのが前立腺炎です。

男性の約半数は、生涯に一度は前立腺炎になると言われています。アメリカでは前立腺炎の患者数は前立腺肥大症や前立腺がんより多く、また、その症状も排尿障害や痛み、不快感が出るので、”生活の質”に多大な影響を与えます。

そこで、前立腺炎を体系化するためアメリカから1995年に新しい病型分類が提唱され、症状の問診表も発表されました。

【診断】
前立腺炎は前立腺に、生じた炎症のことをいい、様々な症状が出る疾患です。細菌が尿道や血液に入り感染するものとそれ以外の非感染性のものがあります。NIH分類にて以下に分類されています。

急性細菌性前立腺炎
慢性細菌性前立腺炎
慢性非細菌性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)
Ⅲ a
炎症性
Ⅲ b
非炎症性
無症候性炎症性前立腺炎

好発年齢は、50歳以上にみられる前立腺肥大症に比べて20歳から40歳代と、比較的若い男性に起こるのが特徴です。

前立腺炎の症状は「残尿感」、「尿が近い」、「尿が出にくい」、「尿の切れが悪い」、「下腹部やソ径部、会陰部の不快感や痛み」、さらに精液に血が混じる「血精液症」もみられる事があり、多種多様であります。急性細菌性前立腺炎の場合は高熱や全身倦怠感がみられ、入院が必要なこともあります。前立腺炎の診断は、医師が症状をチェックし、肛門から指を入れて前立腺を触る”直腸診”を行います。そして、前立腺をマッサージして、前立腺分泌液を得て、顕微鏡にて白血球がでているか調べます。当クリニックでは症状のチェックにおいて、問診の他に、NIH -CPSI(前立腺症状スコア)を記入していただいています。

【治療】
治療は抗生剤、抗菌薬、植物製剤、消炎剤、漢方薬の投与が行われます。

【予防】
生活習慣やストレスが前立腺炎の原因となったり、症状を悪化させていたりすることがあります。日常生活の注意点として、アルコールを避ける、車の運転などの長時間座るのを避ける、仕事などの身体的・精神的ストレスを避ける、体を冷やさないことです。そして、どのような疾患にも言えることですが、規則正しい生活、適度な運動をすることをお勧め致します。


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