性感染症(STI)

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■男子尿道炎とは・・性感染症のひとつです

男子尿道炎はセックスなどで病原微生物が尿道に入り引き起こされる性感染症です。 病原微生物としてはクラミジアと淋菌が多く、これらは性器以外の口腔や直腸などにも感染します。 クラミジアは、精巣上体炎(副睾丸炎)や時に前立腺炎の原因になることもあります。

病原微生物
クラミジア・トリコマティス 淋菌 マイコプラズマなど


■クラミジア感染症とは?

クラミジアはウイルスによく似た性質を持つ非常に小さな細菌で、人の細胞に入り込み、形を変えながら増殖して感染症を引き起こします。

クラミジアに感染して起こる病気には、トラコーマ(結膜炎)やオウム病(クラミジア肺炎)、尿道炎や子宮頸管炎などがあります。これらのうち尿道炎、子宮頸管炎は、性行為によって感染する性感染症で、現在日本で淋菌感染症を抜いて最も多い性感染症となっています。症状は非常に軽く、男性は少量の分泌物や排尿時の不快感などです。

また女性の場合は少量のおりものがある程度なので、気がつかない人がほとんどです。そのため感染しているのにもかかわらずそのまま過ごし、妻や夫、恋人などに移してしまい、一般社会に広がってしまいます。感染したままで放っておくと感染が腹部などに広がって腹膜炎を起こしたり、不妊の原因ともなる卵管炎や副睾丸炎をひきおこすことがあります。

簡単に検査できますので、気になる方は医師にご相談ください。


■感染経路は?

セックスなどにより尿道から病原微生物(クラミジア、淋菌など)が入り感染を引き起こします。

最近では、オーラルセックスによる咽頭炎、アナルセックスによる肛門直腸炎も問題となっています。


■症状(男子尿道炎)・・こんな症状はありませんか?

次の症状を見逃さないことが大切です。

<クラミジアによる尿道炎>
  • 尿道に違和感がある。(痛みはないことが多い)
  • 透明な分泌物が出ることがある。
    (ただし、約半数の人では症状がない。 感染から症状が出るまでの期間は1~3週間である。)

<淋菌による尿道炎>
  • 排尿時に尿道に焼けるような感じや痛みがある。
  • 膿状(うみ)のような分泌物が出ることがある。
    (感染から症状が出るまでの期間は3~7日である。)


■検査と治療(男子尿道炎)・・検査も治療も簡単です。
  • 検査・・痛みは伴いません。 尿や尿道口からの分泌物の検査を行います。
  • 治療・・抗菌薬の服用により治ります。 クラミジアは約2週間、淋菌は約3日間で治ります。
    大切なことはパートナーの方の治療もいっしょに行うことです。

■ご存じですか?

クラミジア感染症の治療にはクラミジアを殺したり、増殖を抑えたりする薬を使います。

クラミジアは ヒトの細胞に寄生して形を変えて増えますので、それに応じて治療するために、医師の指示に従って14日間程度の服用が必要となります。さらにパートナー同士で感染を繰り返すピンポン感染を防ぐために、必ずパートナーの検査・治療も必要です。

またクラミジアが消失せずに残っていて再発する可能性がありますので、治療終了後医師の指示に従って再度受診し、完治の確認をすることも大切です。

淋菌に感染している人の3~5人に1人はクラミジアにも感染しているという報告がありますので、もしも淋菌感染症と診断を受けた場合はクラミジアの感染の有無もあわせて、検査結果を確認しましょう。


■症状(男子尿道炎)・・こんな症状はありませんか?
  • 治療中のセックスは避けてください。
  • 症状が軽くなったり、無くなったからといって服薬を中止したり、受診を途中でやめないでください。
  • 異常を感じたら男性が積極的に診察を受け、パートナーとともに治療しましょう。
  • 感染の予防にはコンドームを使いましょう。

クラミジア感染症は治療さえすれば治る病気です。
もしも感染してしまったらパートナーとよく話し合って一緒に治療することが大切です。


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