膀胱炎

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急性単純性膀胱炎

■誘因

20歳〜40歳の女性に多く認められます。細菌(主に大腸菌)が膀胱の中に侵入して増殖して発症します。
過度の排尿の我慢、性交、過労、生理、帯下、便秘、濃縮尿(水分摂取不足、過度な発汗)、局所の不潔などが誘因となり発症します。


■症状

排尿痛、頻尿、尿混濁(尿が濁る)が主な症状で、その他に残尿感、下腹部痛、血尿なども見られます。普通、発熱を伴いません。


■治療

細菌感染によって起きる感染のため、抗菌薬を使って治療します。また、水分を多めにとり、アルコールや香辛料などの刺激物を避け、ゆっくりと体を休め、下半身を冷やさないなど日常生活に注意することで、通常は数日から1週間程度で治ります。再発や再燃を起こすこともあるので、きちんと治ったか確認することも大事です。当院では1週間前後に再度来院してもらい、尿検査を行い治っているか確認します。


■再発防止のための注意事項
  • 排尿を我慢しない。
  • 水、お茶、ウーロン茶などでできるだけ水分を多くとる。
  • 外陰部を清潔に保つ。特に生理の時は注意する。
  • 排尿後は前から後ろへ拭くようにする。
  • 衣類、入浴などに気を配り、体、とくに下腹部、骨盤部を冷やさない。
  • 便秘しないように気をつける。
  • 性交後は清潔にし、排尿する。
  • 過労は避ける

慢性複雑性膀胱炎

■誘因

尿路のなんらかの病気(前立腺肥大症、尿路結石、尿路狭窄、神経因性膀胱、膀胱腫瘍など)が原因で発症します。膀胱留置カテーテルを挿入していることでも発症しやすくなります。男女の区別なく起こり、尿路の先天性奇形を有する小児でも発症します。


■症状

無症状もしくは、急性単純性膀胱炎より症状は軽度です。急性悪化すると、急性単純性膀胱炎と同様の症状を伴います。
大腸菌や緑球菌などが原因菌としてあげられ、複数菌によるものの場合もあります。慢性の経過をたどりやすく、感染が持続したり、治療しても再燃を繰り返すことがあります。


■治療

無症状である場合には治療は必要ありません。症状がある場合には抗菌薬を投与しますが、根治には基礎疾患の治療が必要です。


間質性膀胱炎

■誘因

原因はいまだ不明で治りにくい膀胱炎で、感染を伴わないものです。中高年の女性に多くなりますが、男性や若い人でも発症します。


■症状

昼夜を問わない頻尿、尿意切迫感、膀胱充満時の下腹部疼痛が症状として起こります。排尿すると下腹部痛は和らぎます。膀胱鏡でみると広範囲な点状出血や潰瘍がみられ、進行すると膀胱壁は繊維化、萎縮しています。


■治療

膀胱鏡下で水圧拡張することが効果的といわれています。内服治療では、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、抗コリン薬、鎮痛薬が使用されます。個人差はありますが、コーヒー、紅茶、アルコール、たばこなどの刺激物は症状を悪化させることもあります。


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