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「札医通信 547号」の「ひと声通信」(平成25年3月号)

本当の健康とは?
中央区西支部 岩澤 晶彦

1998年に新しく提案されたWHO憲章では、健康とは病気でないとか、弱っていないということではなく、physicalにも、mentalにも、spiritualにも、socialにもすべてが満たされた状態にある、と定義されています。この定義によると、世界のなかで健康な人はごく僅かにすぎないと思われます。

 昨今の健康ブームのなか、ほとんどの方が健康に留意されており、とくに食生活と運動に気を使っています。日本人の約1/3はサプリメントや健康食品を摂っており、運動も朝の軽い散歩から有酸素運動まで定期的に行っている方が多いようです。最近出版されている健康に関する本を要約すると、健康な人は早起きで、太陽の光を浴びてメラトニンの活性を高め、朝食はしっかり、ゆっくりと摂り、副交感神経優位の状態で一日をスタートしています。また、健康で成功している人は、日中誰もが感じる身体的ストレスと精神的ストレスを上手に受け流し、セロトニンの活性を促して、適度にストレスをコントロールしています。

 本当の健康とは、身体的にはBMIをコントロールして、適度な運動を週3回程行い、精神的にはストレスを受け流して、笑いのある明るい日常生活を送り、社会的には気の合う仲間と行動を共にして、謙虚であり感謝の気持ちを持って生きることではないかと思います。そして、毎晩寝る時に今日は充実した一日であったと実感して、明日を迎えるにあたり、まるでデートをする直前のようにわくわくする気持ちで床に入ることが、さらなる健康が得られて幸せが訪れるのではないでしょうか。最期に亡くなる時には身体的な健康は損なわれていますが、充実した人生だったと感じられれば“健康な人生”であったと思われます。

(岩澤クリニック)

「財界さっぽろ」 2011年7号「ニュース&ファイル」

前立腺疾患のための新しい
サプリメント「プロスターA」

岩澤クリニック(岩澤晶彦院長)では、前立腺疾患の患者に対し、新サプリメント「プロスターA」の処方を開始。利用者からは症状の改善など反響の声が上がっている。

中高年男性の健康維持・促進を目的として開発された「プロスターA」は、製造元であるアンファー(本社・東京)の研究チームと帝京大学医学部附属病院の泌尿器科教授とで共同開発した新サプリメント。

主成分は、クルクミン(ウコン)、大豆イソフラボン、グルコラファニン(ブロッコリースプラウト)で、その中でもクルクミンは元来脂溶性で水に溶けにくく体内吸収率が非常に低かったものを微細粒化することで、従来と比べて約30倍の体内吸収率を実現した。

岩澤クリニックでも昨年の12月から前立腺肥大症を中心とした前立腺疾患の患者向けに使用を開始。3カ月間の使用を勧めて投与を始めたところ、利用者からは「夜に何度も起きてトイレに行くことがなくなった」「残尿感が気になっていたがそれが解消した」などの症状改善の声が上がっているという。

また、中高年男性で排尿障害の人や、お酒を飲むと尿の出が悪くなる人、頻繁にトイレに行く人、さらにはPSA値の高い人などにも効果が期待できるという。

同製品は、60カプセル入りで、1日2カプセルの飲用で30日分。院内販売価格は6000 円(税込)。現在は医療機関を通してのみの販売となっているので、詳しくは同クリニック電話:011-613-6000まで問い合わせを。

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「メディカルレビュー社」 LUTS No.7 プライマリケア2009年8月号

「LUTS診療 〜泌尿器科開業医の役割〜」
岩澤クリニック 院長 岩澤 晶彦

●先生の経歴
1985年札幌医科大学卒業後,同大学泌尿器科学教室入局,1994年にヘルシンキ大学(フィンランド)に留学。1996年に日本感染症学会北里柴三郎記念学術奨励賞受賞。札幌医科大学泌尿器科外来医長,病棟医長,医局長を経て1998年2月岩澤クリニックを開院,非常勤講師。所属学会は日本泌尿器科学会,European Association of Urologyなど多数。日本臨床泌尿器科医会理事,日本泌尿器科学会の専門領域委員会Office Urology部会の副部会長を務める。

●岩澤クリニック
札幌医科大学附属病院の向かいに位置し,周囲には数多くの病院・診療所が建ち並ぶ。1日の平均患者数はおよそ60名。スタッフは看護師が4名,放射線技師が1名,事務職員が3名。主な設備はカラードップラー超音波診断装置やX線テレビ装置,膀胱鏡,2007年よりマルチスライスCTを導入。午後や夜間の診療の合間に往診し,尿道バルーン交換や前立腺癌患者へのLH-RHアナログ剤の投与などを行っている。また,毎週院長を中心にスタッフ全員による勉強会を行い,最新医療の情報を共有している。 〒060-0061 札幌市中央区南1条西16丁目 レーベンビル2F
TEL:011-613-6000 FAX:011-613-3000
URL:http://www.iwasawa-clinic.jp/

▶Office Urologyを考える
 入院病床がないクリニックを開院して11年目になります。泌尿器科に関する国内外のすべての情報が集まり,また手術が必要な患者さんには紹介システムが整っている,そのようなクリニックを目指して開院しました。初診は紹介患者さんが約60%を占め,特に内科医からの紹介が多いのが特徴で,国際前立腺症状スコア(IPSS)が記載された紹介状を持参される患者さんもいます。当院の患者さんは70歳前後が中心で,約70%が男性です。その大半が前立腺肥大症(BPH)ですが,前立腺癌の術後のフォローアップも行っています。
 日本泌尿器科学会では,専門領域委員会として「Office Urology部会」を2009年4月に立ち上げました。本来泌尿器科医はsurgical urologyが専門ですが,開業医の場合はmedical urologyがメインとなります。そのなかで開業している,もしくはこれから開業される先生方に,泌尿器科開業医はどのような立場にあるべきかというメッセージを送ることが委員会の目的です。欧米ではオフィス(診察室)で診断して,手術は他の医療機関で行うのが一般的です。今後は経営面も含め,海外の状況やシステムづくりについても紹介していきたいと考えています。

▶患者さんの希望から治療目標を設定
 下部尿路症状(LUTS)の診療で重要なことは患者さんの話をよく聞くことであり,診察の待ち時間を利用して看護師が患者さんの症状や希望を丁寧に聞き取るようにしています。また,IPSSによる自覚症状や尿流検査での最大尿流率(Qmax),残尿量などによって,正確かつ迅速に診断することも重要です。たとえば前立腺特異抗原(PSA)検査も,通常は判定に1〜2時間かかりますが,当院では「PSA watchTM」(Medi watch社)という検査キットを使用して10分で結果を出しています。
 患者さんには,自分の排尿状態を把握していただくため排尿日誌(Frequency Volume Chart)を必ず書いていただきます。そして,患者さんにとって気になる症状(夜間頻尿,尿線が弱いなど)や患者さんが何を望んでいるかを尋ね,治療の目標ラインを設定します。
 治療の際には,「夜間頻尿診療ガイドライン」や「男性下部尿路症状診療ガイドライン」を患者さんに見せながら治療法を説明し,BPHの初期治療には3ヵ月を目安にα1遮断薬を使います。夜間頻尿など蓄尿症状の改善にはα1Dに選択性の高いナフトピジル(フリバス【R】),また排尿症状の改善にはまずタムスロシン塩酸塩(ハルナール【R】D)を使い,症状が改善しない患者さんにはシロドシン(ユリーフ【R】)を低用量から使っています。副作用を気にされる患者さんが多いので,パンフレットを用いるなどして薬の良い面と悪い面を必ず説明しています。

▶生活指導と予防を重視
 LUTSの診療には,生活指導も欠かせません。患者さんのなかには日中に水分を2〜3Lも摂っている方もいますが,水分の摂取を控えるだけでも排尿回数は少なくなります。また,前立腺が肥大していても,すべての患者さんに治療が必要なわけではなく,前立腺癌における待機療法のように経過観察と生活指導だけで改善することも経験しています。  また,LUTSに限らず腎疾患には定期的な検査をはじめとする予防も大切です。尿検査を定期的に受けていただくようにし,BPHでPSA値が高めの方には大豆イソフラボンとクルクミンを主成分とするサプリメントを勧めることもあります。
 私は,診療において患者さんが自分だと思って対応するよう心がけています。もし自分が初診で受診した際には,「まず笑顔で迎えてほしい」,「迅速に対応してほしい」,「何回通えば治るのか教えてほしい」など,自分が患者だと思えばおのずと答えは出ると考えています。
 患者さんと接するなかで学ぶことは多く,特に高齢の患者さんはまさに“人生のmentor”であり,毎日人生勉強をさせていただいています。

※ フリバス【R】は旭化成ファーマ株式会社、ハルナール【R】Dはアステラス製薬株式会社、ユリーフ【R】はキッセイ薬品工業株式会社の登録商標です。

「財界さっぽろ」 2009年9月号「ニュース&ファイル」

世界性感染症学会に参加。英・泌尿器科の現状を視察

岩澤クリニックの岩澤晶彦院長がイギリスで開催された世界性感染症学会に参加。 また、同時にPSA検査のキットメーカーも訪問。イギリスでの泌尿器科の現状を視察した。

世界性感染症学会は2年に1回開催され、今年は6月28日からイギリス・ロンドンで行われた。 岩澤院長は「札幌医大」の講師とともに性感染症に関して発表。 同時にイギリスでの泌尿器科の現状に関して視察した。

岩澤院長は「イギリスでは外来、手術など泌尿器科でも役割分担がはっきりしており、それにより専門性を高めている。 また、内科医との連携も密接。 この考え方をいかに日本の泌尿器科の開業医の中で取り入れ、患者さんへの診療に生かしていくかである」と話す。

日本泌尿器科学会の専門領域としてのオフィス・ウロロジーの副部会長でもある岩澤院長は今回の視察の内容を来年4月に開かれる日本泌尿器科学会総会で発表する予定。 日本オフィス・ウロロジーは泌尿器科の開業医が中心に今年4月に発足した。

また、前立腺がんの検査であるPSA(前立腺特異抗原)の結果を約10分で確認できるキット「PSA watch」の開発メーカーであるイギリスの「メディウォッチ社」も訪問。 同製品は国内で唯一、岩澤院長が個人で輸入、使用している。「イギリスではPSA検査を約10分で行っている。このキットを使用すると患者さんの負担軽減にもなる」として普及を図る考え。

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「札医通信 501号」の「ひと声通信」(平成21年5月号)

泌尿器科の高齢患者はメンター
中央区西支部 岩澤 晶彦

本邦における高齢化社会は周知のとおりで、平均寿命は男性が79歳、女性が86歳と世界最高である。人が長生きすることは素晴らしいことだが、高齢化社会の到来は、社会的にも医学的にも様々な課題の出現を意味している。

 泌尿器科を受診する患者の多くは、STDや尿路結石症など以外は高齢の方である。老人は全人的な意味で豊かな人生経験や知恵があり、尊敬に値する人々である。私はその多くの高齢泌尿器科患者より、励ましや忠告などを頂き、数多くの事を学んでいる。

 しかし、人は多様で複雑な存在で、人生の意義や目標は人によってすべて異なっている。例えば前立腺肥大症の診断は、直腸診、前立腺エコー、尿流量検査およびPSA採血で簡単になされる。治療は重症度分類により診療ガイドラインで示されており、泌尿器科医は総合的に各患者に合う治療を行っている。しかし、前立腺肥大症患者の中には、前立腺の大きさも尿流量検査での最大排尿率、残尿量、自覚症状を示す国際前立腺症状スコアがすべて同じでも、ある方はα-blockerでの薬物治療、ある方は早く根治治療を希望されTUR-P、ある方は無治療経過観察を希望する方もいる。

 そのため、医師、看護師、放射線技師、そして事務員も含めた“医療チーム”が患者の希望とする事を正しく聞き出す聞く力と十分な対話が大切になってくる。その結果、患者は病気が治癒して幸せになれば、医療チームも幸せになり更なるより良い展開が生まれてくる。私にとって泌尿器科の高齢患者は“人生のメンター”であり、頑張れるエネルギーの源で、診療を通して毎日様々な人生勉強をさせて頂き、幸せな毎日を送っている。

(岩澤クリニック)

世界泌尿器科学会に参加し、最新医療を積極的に収集 (財界さっぽろ)

南アフリカで開かれた世界中の泌尿器科の医師が集う「世界泌尿器科学会」に 岩澤晶彦院長(岩澤クリニック)が5大会連続で参加し、最新医療を積極的に収集してきた。

世界泌尿器科学会(SIU)は2年に1回開かれ、今年度は11月12日から16日までの5日間、南アフリカのケープタウンで開かれた。学会には世界の泌尿器科の医師が97ヶ国から3200人が参加。北海道からは岩澤院長を含め、北大の医師ら5人が参加した。岩澤院長が同学会に参加するのは97年のカナダ・モントリオール以来、5大会連続。SIUでは前立腺がんや前立腺肥大症など泌尿器科に関わる医療に関して各分科会設置され、最新の治療方法や手術などについて熱い論議が展開された。記念講演ではオランダの医師が「世界で高齢化が進展し、泌尿器科の果たす役割は大きく、将来的にも明るい」と語ると同時に「今後は予防医学が大切になってくる」と話した。岩澤院長はいくつもの分科会に参加。最新の医療技術の情報収集に努めた。帰国後早速、医療スタッフを集め、SIUで学んできた医療技術をい話し、クリニック全体で情報の共有を図った。岩澤院長はSIUと並ぶ世界的な学会である米国泌尿器科学会にも毎年参加。それら学会で得た情報を医療現場で生かしている。「SIUは07年、学会開設100周年としてパリで開かれる。今後も各種学会には積極的に参加し、最新医療を患者さんに提供したい」と話している。

北海道鳴動 不撓屈指のリーダーシップ (財界さっぽろ)

コミュニケーションを密に最新医療を提供

前立腺肥大症を始めとする前立腺疾患の治療を得意とする。その技術水準は極めて高く、その評判は口コミで広がり、毎日多くの患者の治療にあたる。開院丸9年を迎えたクリニックでの診察はもちろんだが、昨年は医師会活動、学会活動、講演会など「公私共に超多忙を極めた1年だった」と振り返る。「一人ひとりの患者さんを大切にし、患者さんのニーズに合った最新の診断と治療を迅速に行うこと」をモットーに取り組んでいる。その考えは岩澤院長にとどまらず、医療スタッフ全体に及ぶ。クリニック全体で最新医療の情報を共有し、接遇にも力を注ぐ。病診連携にもしっかりで、患者だけでなく他の病院とのコミュニケーションを密に。この医療姿勢が道民に浸透し、多くの患者が道内各地より同クリニックを訪れているのは言うまでもない。

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